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文学・エッセイ・詩歌評論・演劇・絵本

文学の精神-文学はどこへ向かうのか-
藤田寛 著
  • ISBN4-88416-149-1
  • 四六判 上製本 293ページ
  • 2005年刊
定価:2,860円(本体2,600円+税)
戦後を照らす百余編。団塊世代が生きた時代、珠玉の文学が足元を照らした。現代の文学の変質、そして社会の変質を問う。

※品切れ・重版未定です
▲画像1――茨城新聞2006年10月27日掲載
▲画像2――茨城新聞2006年11月2日掲載



《もくじ》

はじめに

昭和三十七年―三十九年
井上靖『あすなろ物語』『北の海』/武者小路実篤『友情』/太宰治『思い出』『津軽』

昭和四十年代
芥川龍之介『猿』『神々の微笑』/梶井基次郎『路上』『檸檬』『桜の樹の下には』/五味川純平『人間の条件』/小林多喜二『一九二八年三月十五日』『蟹工船』/三島由紀夫「国家革新の原理」(『文化防衛論』)/石原慎太郎『行為と死』/吉本隆明『共同幻想論』/江藤淳『成熟と喪失――母の崩壊』/森鷗外『舞姫』『雁』/志賀直哉『網走まで』『暗夜行路』/

昭和五十年―五十五年
中島敦『名人伝』『山月記』『李陵』/梅崎春生『桜島』『幻化』/福永武彦『草の花』/三浦哲郎『忍ぶ川』/小林秀雄『本居宣長』/埴谷雄高『死霊』/三島由紀夫『三島文学の背景』(三好行雄との対談)/吉田満『戦艦大和ノ最期』/深沢七郎『楢山節考』/日沼倫太郎「存在透視力――深沢七郎礼賛」(『文学の転換』)/正宗白鳥『内村鑑三』/唐木順三『鳥と名と』『日本の心』『無常』/三島由紀夫『豊饒の海』『春の雪』(『豊饒の海』第一巻)『奔馬』(『豊饒の海』第二巻)『暁の寺』(『豊饒の海』第三巻)『天人五衰』(『豊饒の海』第四巻)/末松太平「二・二六事件回想」(松岡英夫対談①『歴史と現在』)

昭和五十六年―五十九年
尾崎一雄『虫のいろいろ』/ジェレミー・リフキン『エントロピーの法則/大江健三郎『核時代の想像力/外岡秀俊『北帰行』/臼井吉見『短歌への訣別』

昭和六十年―六十三年
野原一夫『回想太宰治』/野坂昭如『プレイボーイの子守唄』『火垂るの墓』/井上靖『利休の死』『本覚坊遺文』/磯田光一『思想としての東京』『左翼がサヨクになるとき』/島崎藤村『新生』

平成元年―五年
サルトル『嘔吐』「文学とは何か」(『シチュアシオンⅡ』)/島崎藤村『夜明け前』/プラトン『国家』/角川源義「角川文庫発刊に際して」及び
「夏目漱石『それから』解説」(角川文庫・昭和四十二年・四十三版)/夏目漱石『明暗』/大岡昇平『俘虜記』/大岡昇平『堺港攘夷始末』/檀一雄『小説太宰治』/庄司肇『雑談・日沼倫太郎』/横光利一『旅愁』『微笑』/大久保喬樹『岡倉天心』/江馬修『山の民』/小林秀雄『感想』(ベルグソン論)/吉村昭『桜田門外ノ変』『戦艦武蔵』(「あとがき」)/司馬遼太郎『坂の上の雲』/服部達『われらにとって美は存在するか』/秋山駿『地下室の手記』『想像する自由』/井伏鱒二『井伏鱒二対談集』「小林秀雄の随筆作品」

平成六年―九年
荒正人『第二の青春』/本多秋五『芸術・歴史・人間』/芝木好子『群青の湖』/山本健吉『ことばの歳時記』/田辺聖子『花衣ぬぐやまつわる……』/永井龍男『回想の芥川・直木賞』/池田満寿夫『エーゲ海に捧ぐ』/白洲正子『花』『雨滴抄』/五木寛之『青年は荒野をめざす』『蓮如』/村上春樹『アンダーグラウンド』/江川紹子『「オウム真理教」追跡2200日』

平成十年代
正岡子規『叙事文』/斎藤茂吉『短歌における写生の説』/長塚節『写生の歌について』/長塚節『土』/三島由紀夫『金閣寺』/亀井勝一郎『人間教育』『大和古寺風物誌』『無頼派の祈り』/遠藤周作『沈黙』/井伏鱒二『黒い雨』/原民喜『夏の花』/北条民雄『定本 北条民雄全集』/平野啓一郎『日蝕』『最後の変身』/

あとがき


【著者略歴】
藤田 寛(ふじた ゆたか)
1949年茨城県水戸市生まれ。1987年「小林秀雄『本居宣長』をめぐって」で「茨城文学賞」(評論部門)受賞

著 書
『沈黙という文体』(平成7年刊)/『文学の復権』(平成9年刊)/『作家の姿勢』(平成12年刊)/『歴史と現代』(平成13年刊)/『漱石作品論集』(平成14年刊)/『小林秀雄論』(平成15年刊)/『増補版 忍冬』〈共著・編〉(平成15年刊)/『三島由紀夫論』(平成16年刊)
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