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日本児童文学を斬る 鼎談/古田足日・鳥越信・神戸光男
NPO法人 国際子どもの本研究センター 編
  • ISBN4-88416-131-9
  • A5判 64ページ
  • 2004年刊
定価:734円(本体667円+税)
日本の児童文学をとりまく現状、児童文学の不振は文学者だけの責任か、児童文学のタブーとは……児童文学の三巨頭が縦横無尽にたたかわす鼎談から何かが見える。


2023年9月 品切れ・重版未定
《もくじ》

刊行のことば NPO法人・国際子どもの本研究センター

鼎談 日本児童文学を斬る
 児童文学の不振は文学者だけの責任か
 「少年文学宣言」以降の作品
 心理的な距離感
 児童文学のタブー
 児童文学を取り巻く現状
 課題図書の功罪
 おもしろさの中身
 外国作品との比較
 戦争をテーマにするむずかしさ
 読書運動にもの申す


【著者略歴】
古田足日(ふるた たるひ)
1927年生まれ。作家、評論家。大阪外国語学校ロシア語科を中退したのち早稲田大学ロシア文学科に編入。早大童話会に入り、鳥越信、神宮輝夫、山中恒らと出会う。1953年6月、「少年文学の旗の下に」を童話会の名で発表。1954年には同人誌「小さい仲間」を創刊した。日本児童文学者協会事務局に勤務。1959年に評論集『現代児童文学論』(くろしお出版)で協会新人賞を受賞。1961年『ぬすまれた町』(理論社)で作家となった。『ロボット・カミイ』(福音館書店)、『おしいれのぼうけん』(童心社)、など著書多数。最新作は責任編集をはたした『子どもと本の明日』(新日本出版社)。
元日本児童文学者協会会長(現・理事)。

鳥越信(とりごえ しん)
1929年生まれ。研究者。早稲田大学国文科卒。1954年に古田足日らと「小さい仲間」を創刊し、同誌でライフワークとなる書誌研究をすすめた。1960~1983年、早稲田大学非常勤講師、専任講師、助教授、教授を歴任。1979年児童文学関係資料12万余点を大阪府に寄贈し、これをもとに大阪国際児童文学館が1984年5月に開館された。同館総括専門員として勤務したが、1991年に退職。
現在、聖和大学大学院教授。日本児童文学者協会理事、NPO法人・国際子どもの本研究センター理事長。『日本児童文学史年表1・2』(明治書院)、『はじめて学ぶ日本児童文学史』(ミネルヴァ書房)など著作多数。『新版 子どもが選んだ子どもの本』(創元社)が最新の著作。

神戸光男(かんべ みつお)
1930年生まれ。元編集者。早稲田大学国文科卒。1954年に偕成社に入社し、1964年に学習研究社に移る。1970年には童心社取締役出版部長に就任、1992年退職した。北田伸の筆名で『りすのもりにはるがきた』(シートン原作・式部本一郎絵、童心社)、『たなばたものがたり』(三谷靭彦絵、童心社)などの紙芝居脚本を書き、神戸光男の名で『はらっぱ 戦争・大空襲・戦後‥‥いま』(西村繁男絵、童心社)やエッセイなどを発表している。日本子どもの本研究会副会長、NPO法人・国際子どもの本研究センター理事。
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