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教育・子育て

能力社会から共同体自治へ ー競争と排除を乗り越える教育と福祉実践ー
荒井 和樹 / 著
  • ISBN 978-4-88416-321-1
  • A5判 カバー付並製 232ページ 
  • 2025年10月
定価:1,980円(本体1,800円+税)
2025年10月上旬発売

福祉や教育の分野をもむしばむ能力主義や競争社会から脱却し、路上の出会いから生まれた「支援者/要支援者」に分けない非援助的アプローチで、人々が“仲間”として関わり合う共同体自治の実践を描きます。

学校や病院、施設で「要支援者」とされた人びとと共に、年齢や属性を超えて居場所と役割を取り戻すための方法(共同体自治)を提示。

「第1回未来をつくる こどもまんなかアワード」最高賞の内閣総理大臣表彰を受賞した実践をはじめ、社会教育・生涯学習の豊富な事例も収録しています。
もくじ
第1章 能力主義にむしばまれる児童福祉
第2章 私自身、かつて能力主義に陥った
第3章 出会いと交流から生まれる多様性
第4章 能力主義をどう乗り越えるか
『人新世の「資本論」』の著者、斎藤幸平氏からも推薦のコメントをいただきました!

「この競争・能力社会の現代日本で、誰も排除しないコモンを作るためのノウハウがここにはある。地べたからの実践が、一人ひとりの違いや多様性を無条件に受け止める「共同体」を作る可能性に感動した!」(東京大学大学院総合文化研究科准教授斎藤幸平)


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著者紹介
荒井 和樹(あらい かずき)
●特定非営利活動法人 全国こども福祉センター 理事長(https://www.kodomoo.net/)
●愛知文教女子短期大学 幼児教育学科 准教授
●保育士
●社会福祉士
北海道出身。日本福祉大学大学院社会福祉学研究科修了(社会福祉学修士)。児童養護施設職員として在職中、公的支援を拒む子ども・若者と出会い、彼らを要支援者ではなく仲間として迎えながら、非援助的アプローチを追求。共同体自治を理念に、参加者自らが運営や意思決定を担う場づくりを進める。2012年に全国こども福祉センターを設立し、名古屋駅前の広場を拠点にアウトリーチを展開、2万6千人以上に交流と参加の機会を提供してきた。2019年に『子ども・若者が創るアウトリーチ—支援を前提としない新しい子ども家庭福祉』を出版。主な論文に「若年被害女性等支援モデル事業におけるアウトリーチの方法」(『日本の科学者』)がある。2016年より大学教育に従事し、ソーシャルワーカーや保育者養成に携わる。
2023年、「第1回 未来をつくる こどもまんなかアワード」にて内閣総理大臣表彰受賞。
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