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新編 青い翳 -目黒真理子遺稿歌集-
目黒真理子 著/杉本 増生 編
  • ISBN4-88416-155-6
  • 四六判 上製本 206ページ
  • 2006年刊
定価:1,760円(本体1,600円+税)
那須野(栃木県)の大自然への深い眼差しに重ね合わせて、自身の腎結核との闘病生活、二十歳も年上の板前との「結婚」、眼の見えぬ姑との暮らしなどの中からこみあげる「愛」「ひたむきな生への執着」「あきらめ」「無念」などを清冽に詠み、短歌になじみのない人にもその胸を打つ。それは詩と短歌の違いをこえて、あの金子みすずの世界を彷彿とさせるものがある……。
《もくじ》

萠え[昭和三十年]
 夕焼雲/木犀
今日の逢い[昭和三十一年]
 針だこ/不協和音/蒼き静脈
渦巻く湯気[昭和三十二年]
 スクリーンの恋/野の風/光り降る雨/つむじ立つ道
洗い髪[昭和三十三年]
 雪巻く山/君への無頼/罪の意識/夜の鏡/彼岸花
胸赤き小鳥[昭和三十四年
 新しき私/花の如き夭折/野草の壺/翳りもつ樹々
夫の背[昭和三十五年]
 ひとりの喪/雪明り/鳶色の眸/薄幸の家系/愛憎の傷/寡黙の愛
小禽のいのち[昭和三十六年]
 梅酒の琥珀/山の音/泥の睡り/光る夕ぐも
氷雨降る野[昭和三十七年]
 明るきブルー/霧笛/秋野抄
吹雪く那須野[昭和三十八年]
 一合の酒/折鶴の翼
白き影[昭和三十九~四十年]
  *
病み臥す日々[昭和三十七年冬以降]
那須に戻りて[昭和三十九年夏以降]
里の家[昭和三十九年秋以降]
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 那須高原/友を詠んだ歌/奥那須の冬/作品ところどころ
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 目黒真理子年譜
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